「いいか、アレキサンダー。右の屏風を左目で、左の屏風を右目で見るんだ」 「うぬ。難しいな」 「ならば間に指を立ててみろ」 「ええい、何も変わらんではないか! いやまて……む? お、おおお!? 見える! 見えるぞ! 虎が屏風を飛び出し、我が眼前にありありと! 神門、貴様、妖術使いか!!」 「妖術だと? 馬鹿馬鹿しい」 ~神門とアレキサンダーの幻惑~